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ホームページを頼む前に、1枚のメモを作る伝えることの決め方と、見積もりの比べ方

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この記事の目次
  1. どんなお客様を、思い浮かべればいいの?
  2. うちの強みは、どう見つけるの?
  3. 1枚のメモには、何を書くの?
  4. 見積もりは、何をそろえて比べるの?
  5. 契約の前に、何を聞けばいいの?

ホームページの見積もりを3社から取ったら、金額が3倍違った。中身を読んでも、何が違うのか分からない。最後は、見た目の好みと値段で決めてしまう。

こうなる理由は2つあります。頼む側の「誰に、何を伝えたいか」が決まっていないこと。そして、会社ごとに、見積もりに入っている範囲が違うことです。伝えたいことが決まっていなければ、制作会社はそれぞれの想像で提案します。範囲が違えば、金額だけ並べても比べられません。

この記事では、頼む前の準備を2つに分けて説明します。最近の仕事から、伝えることを1枚のメモにする。そして、見積もりを同じ条件にそろえて比べる。

どんなお客様を、思い浮かべればいいの?

実際に受けた仕事のうち、役に立てて、これからも続けたい仕事から考えます。

「30代の女性」のように、年齢や好みを想像で決める必要はありません。看板の会社なら、同じお店の人でも、新しく開店する人と、営業中に看板が壊れた人とでは、知りたいことがまったく違います。大事なのは年齢より、どんな場面で相談してきたかです。

最近の仕事を5件ほど並べて、次のことを書き出します。統計を取るためではなく、思い込みで決めないためです。

誰からの相談だったか
店主、施設の担当者、家の持ち主など、仕事の上での立場。
きっかけ
故障、開店、移転、担当の交代など。
心配していたこと
費用、営業への影響、日程、初めて頼む不安。
うちに来た理由
紹介、前の対応、来てもらえる地域、頼める範囲。

利益が出なかった仕事や、断った相談も書き出します。受けたくない仕事がはっきりすると、ホームページで呼びたい相手もはっきりします。

うちの強みは、どう見つけるの?

「お客様の困りごとに、何をどこまでできるか」と、「それを示せるもの」を組み合わせます。

「丁寧」「高品質」「地域密着」は、どの会社も書いています。書いても、違いは伝わりません。看板の会社を例に、言い換えてみます。

どの会社も書く言葉を自分の仕事の言葉に言い換える例。地域密着は「◯◯市と周辺は、現地を見て見積もる」に。丁寧な対応は「替える部分と残せる部分を分けて見積もる」に。経験豊富は「了承をもらった仕事の記録を載せる」に。左は誰でも書けるが、右はその会社にしか書けない
図1 言葉を、していることに置き換える

「替える部分と、残せる部分を分けて見積もる」と書けば、予算を心配している人が、相談してみようと思えます。ただし、いつもしていることだけを書きます。できないときがあるなら、その条件も添えます。

選ばれた理由は、できればお客様に直接聞きます。「何で知りましたか」だけでなく、「頼む前に気になっていたこと」と「決め手になった説明」を聞くと、ホームページに書くべきことがそのまま出てきます。

お客様の言い方も残します。社内では「表示面の改修」と呼んでいても、お客様は「看板の文字が消えた」「店名を変えたい」と言います。その言葉が、ページの入口になります。

1枚のメモには、何を書くの?

増やしたい相談、読んでほしい人、その人の迷い、それに答えられる根拠、相談した後の流れです。

頼む前の1枚のメモの例(看板の会社)。増やしたい相談は今ある看板の修理・交換。読んでほしい人は営業中のお店の責任者。相談のきっかけは色あせ、照明の故障、店名の変更。最初に答える迷いは全部替えるのか、費用、営業への影響。示せる根拠は了承をもらった仕事の記録。相談の後の流れは、状況を聞き、現地を見て、見積もり
図2 伝えることを、1枚にまとめる

分からない欄は、空いたままでかまいません。制作会社に聞かれて埋めるのか、社内で確かめるのかを決めれば、それが次の作業になります。根拠のない欄を、きれいな言い回しで埋めることだけは避けます。

このメモがあれば、制作会社との話は「何ページ作るか」ではなく、「この人のこの迷いに、どのページで答えるか」から始められます。打ち合わせでは、提案された1つひとつに、「これは、どんな人の、どの迷いを減らすためのものですか」と聞いてみてください。答えられる会社は、メモを読んで提案しています。

見積もりは、何をそろえて比べるの?

作るまで・公開した後・やめた後、の3つに分けて、同じ期間の総額で比べます。

2社の見積もりを3年分の累計で比べた例。A社は最初が安く月額が高い。B社は最初が高く月額が安い。25か月目で累計が逆転し、その後はA社の費用が上乗せになっていく。最初の費用だけで選ぶと、3年後に高くつくことがある
図3 最初の費用より、3年分の累計で比べる

「保守付き」と書いてあっても、文章を直してもらえるのか、仕組みの更新だけなのか、回数に上限があるのかは、会社によって違います。月々の費用が同じでも、中身は同じではありません。

比べる期間もそろえます。たとえば3年で考えるなら、最初の費用に、3年分の月額・年額と、見込みの更新費用を足します。分割払いやリースは、途中でやめるときの条件まで確かめます。

契約の前に、何を聞けばいいの?

公開した後に誰が何をするかと、やめたときに何が手元に残るかです。

自分で直すところ
お知らせや写真を自分で変えるなら、担当する人に操作を見せてもらう。間違えたときの戻し方まで。
頼んで直すところ
料金や営業時間が変わったら、誰が直し、いくらかかり、何日で直るか。
著作権
お金を払っても、著作権は自動では移らない。使い続けてよい範囲と、ほかの会社が手を入れてよいかを契約に書く。
データとアカウント
やめた後、サイト一式をどの形で受け取れるか。ドメイン、アクセス解析、問い合わせの記録の持ち主はお店か。

ドメイン(ホームページのアドレス)は、仕事のメールにも使っていることが多いものです。持ち主が制作会社のままだと、やめるときにメールまで止まります。登録している人の名前が、お店になっているかを確かめます。

もう1つ、「検索で1位にします」という約束には注意します。Google 自身が、順位を保証する業者に気をつけるよう案内しています。Google が順位を売っていない以上、約束できるものではありません。

開く速さや、乗っ取りへの強さは、何で作るかでほとんど決まります。作り方の比べ方は「ホームページは作り方で決まる」で説明しています。

まず、最近うまくいった仕事を1件選び、そのお客様が相談する前に困っていたことを書いてみてください。その1行が、1枚のメモの最初の欄になります。

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